サヨウナラ90年代。リアリズムとファンタジーは繰り返される。

けっこう前にWikiPediaとかちょこちょこ見てたんだけど、やっぱり80年代以前もリアリズムとファンタジーが、なんか10年周期くらいに入れ替わっているっぽいんだよな。ここでいう●●年代は大雑把な時代区分で、厳密でないです。ちなみに「70年代的な…」といっても実際には80年代の作品ということもありえます。


60年代は高度成長で好景気。学生運動が盛んで、反体制という意味でのロックが流行。政治というファンタジー見ていた時代。美空ひばりとか、銀幕の大スターとかって、この時代?? アトム、ジャングル大帝手塚治虫にしても、いかにもこの時代のファンタジーならではといった感じ。


70年代はオイルショック、公害問題があり、、不景気。学生運動は挫折。四畳半フォークとか、「せっけんカタカタ」とか、身近な小さな世界をテーマに、現実を見つめるリアリズム時代。エロ・グロ・バイオレンスなどのアメリカンニューシネマが流行。あんまり知らないけど、スコセッシの「タクシードライバー」とか、ああいうやつかな。そういえば手塚治虫の「ブラックジャック」とか、なんかアメリカンニューシネマぽいな。山口百恵にしても、現実に傷ついて病んでいるみたいな、イメージで、この頃ならでは。(その後の80年代的なファンタジーの2大巨匠スピルバーグ、ルーカスは、アメリカンニューシネマのアンチとして登場した。)


好景気→ファンタジー。不景気→リアリズム。みたいな印象がある。


70年代的な作品のヤマトとか、ガンダムってのはややシリアスで、リアリズムっていう印象なんだな。主人公アムロのメンタリティとか、90年代も同じリアリズムだったから、リバイバルっぽい感じで盛り上がった? この時代にガンダム好きな自己表現系のオタクが誕生。90年代のエヴァのシンジ君は、ガンダムのパロディ的なキャラでまたうける。


00年代に青少年だった世代は、あんまりパソコンやらずにもっぱらケータイとかいう話。ブログ書いて盛り上がってたりするのは、なんとなく90年代のバンドブームとか、自己表現の世代だけなんじゃなかろうかって思ったりする。90年代のアングラに誕生した、萌えとか美少女とか大好きだったり、深夜アニメみてたり、2ちゃんねるに住みついたりしてるのも、ひょっとするとそういう世代のオタだけなのか? ネットって狭い世界だなー。


おまいら、いつまで90年代やってんだよwww 

(といっても、70年代低成長時代の後に80年代バブルがあったけど、90年代の後にはないわけでなー。)