90年代アンダーグラウンドからのし上がってきた美少女キャラ。

インターネットのイラスト投稿サイトとか見ると、圧倒的に女の子のイラストがおおい。オタクにも特撮とか、ガンダムとかいろいろ世代で●●オタクってわかれていて、第何世代目だったかのオタクは、ギャルゲーとか美少女アニメだとか、どっかで読んだ。


90年代後半としてはまた、オタキングみたいな人=オタクといった見方が一般的だった気がする。テレビとかではそんな感じで、インターネットをつかうようになってTINAMIとか、オタク系サイトを見るようになった当初、美少女イラストとかを見て「あれ、なんか変なことになってるゾ」という感じ。そうか、インターネットは規制がないアングラカルチャーだから、こういうイラストなんだな。未成熟だから、まだグロ画像とか「見ちゃイケナイ」ようなものバッカりなのかなwww だからフツーのまだイラストがないんだ。


と、思っていたら、コミケとか同人イベントでのエロ同人誌、インターネットでの美少女イラスト、同人ショップとか専門店とかが、目に付いたりするようになり、オタクの聖地アキバではポルノまがいのロリコンイラストがあちこち貼られ、アキバ系をネタにしたテレビ番組増えて、いまではすっかりオタク=美少女が定着したような感じ。昔からあるイラスト掲示板とかでも、女の子のイラストが多いなー、と思っていたら、最近流行っているイラストSNS「pixiv」のタグで、圧倒的に多いのが「女の子」。知らないうちにアングラだと思っていたのが、いわゆるフツーだったという。


オイラからすると、アニメは大人が子供に見せるものという先入観がどうしても抜けないため、子供向けアニメと変わらないカワイイ顔にポルノ女優みたいなセクシーボディという、いわゆるロリコンイラストはいまだに妙な感じがする。日本はどんだけ病んでんでんだよwww みたいな感じがしていた。そうこうするうちに少年漫画誌でも子供むけアニメでも、ロリコン系の美少女があちこちで目に付くようになる。



なんでこうなっちゃったのか。大人が、大人向けに描いているというなら、まあこういうのも当たり前かという話。なにしろ深夜にアニメやってるくらいだからなアニメ見ている大人はけっこう多い。90年代まんがでもファッションでも、青年向けメディアが増えた。アイドル表現もグラビアアイドルといった露出の仕方がフツーになった。そういう青年に向けた表現も可能になったということ。こども向けの少年漫画誌でも表紙がグラビアアイドルだったりする状況。ちょっとくらい脱いでもヘーキな風潮で、その延長としての、エロイラストくらいという雰囲気。


と同時に90年代は現実は厳しいゾ的なシリアスドラマが主流で、オタク気質に多いとされる「非モテ」にとっては夢とかあこがれというよりも、傷つけられるテーマでしかない。楽しくない。グラビアアイドルにはじまって、ヤングファッション誌とかみたいに、ファッションはモテるため、買い物や映画館はデートでいくところみたいな「恋愛資本主義」の世の中で生殺し状態。現実の恋愛にあこがれることもなくアニメの美少女キャラに依存し続ける。


少女漫画はむかしから、目がキラキラした美少女キャラだったということもあり、女性読者とか視聴者のあこがれもあったり、女性キャラが注目されることに対して、同性としての「優越感」を感じるかもしれない。というところで。美少女は女性からも支持される。


広告を収入とするメディアは、金づるとしての青年には甘い。氾濫する青年向けメディアの影響と、累積する「非モテ」への要求にこたえるべく、、、こども向けアニメもなんだかセクシー系美少女をウリにしはじめるという感じ。90年代アングラから出発したものが、いつのまにかフツーになってしまって、ゼロ年代のファンタジーとして吸収されていったみたいな感じ。


美少女表現に時代のダイナミズムが感じられますなw おいおい、子供が本当にアニメ見てるのかー??