アメリカ金融バブルの崩壊。どうなるオタクアート

11月11日(火)放送ニッポンを主張せよ〜アーティスト 村上隆〜

こないだ村上隆という現代アート作家が「クローズアップ現代」に出てた。日本のアニメをモチーフに作品をつくって世界に評価された。らしいですが、一方で、パクリ・盗作と、あちこちで批判されてもいる。たとえば、映画評論家の町山さんのブログとか、痛いニュースのまとめブログとか、他にもあちこちでたたかれていたのを覚えている。「ギャラリーフェイク」(細野不二彦)でも、あからさまに村上隆批判と、とらえることのできる話もあったな。ところがここへ来て、サブプライムローン問題にはじまるアメリカの金融バブルの崩壊。リーマンブラザーズという老舗・証券会社がつぶれたり、投資の対象となっていたアートのマーケットも縮小。。。もはや、へんてこなフィギュアが高額で取引されることもなくなるんだろうか。


村上氏はこんなことを再三いっている。「カワイイものが好きな日本の国民性は、戦争に負けてアメリカに依存することで、いつまでも大人にならないことを選択したから」これは、目からウロコというか説得力があったし、それを題目として海外マーケットにプレゼンテーションしていったとか。オタクカルチャーに着目した時代を読むセンスとか、それをうまく金融バブルのさなかのマーケットにのせる錬金術、、、いまとなってはエポックメイキングなできごとだったし、すごい才能だな。詐欺師か? グレーゾーンか? まっとうか? このへんは、オイラが判断できないので、「ちょいワル?」もしくは「ちょいやばげ?」という感想にとどめる。


そういえば、インターネットバブルでも同じような詭弁術で大金をゲットした人にホリエモンがいたな。90年代の日本は、不良債権の泥沼でずーっと、きびしい現実をみつめてきたんだけど、ゼロ年代って、けっこう金融バブルとも切って切り離せないのかも。一般の人には低成長時代で景気悪いとかで、バブルといっても実感はなかったわけですけど、株でボロ儲けしていた人もなかにはいたわけで、けっこう現実をかけ離れたところで、ありもしない「ファンタジー」をみることのできた時代?? だったんだな。


お、つまり「ゼロ年代ファンタジー」だよな。